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Asu no chikyû sedai no tameni (1975)

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Asu no chikyû sedai no tameni

(1975)–Willem Oltmans–rechtenstatus Auteursrechtelijk beschermd

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[pagina 28]
[p. 28]

2 モイセイ・A・マルコフ

ソ連邦科学アヵデミー会員モイセイ・A・マルコフ (Moisey A. Markov)氏は一九〇八年ロシァに生まれた。モ スクヮ国立大学で物理学を専攻し、ー九三〇年に卒業した。 ー九三四年以来ソ連邦科学ァヵデミーの物理学研究所で素 粒子理腧と宇宙論に関する問題を研究してきた。現在はァ 力デミー会負でソ連邦科学ァヵデミーの核物理部門の亊務 局長の職にある。このはモスクヮのソ連邦科学アヵデ ミーの総栽、ァヵデミー会員M ・ V ・ケルディシ氏の事務 所で行なわれた。

 

核武装解除は人間が直面するおそらく最も緊急な問 理の一つではないでしょぅか。

 

先ずあなたに過去の戦争の歴史について想い起こして いただきたいのです。第一次世界大戦は普通の銃と大砲 で始められ、タンク、ガス、飛行機で終わっています。 第二次世界大戦は自動的な武器やタンクで出発し、広島 や長崎に投下された原子堪弾で終わっています。不幸に して、科学は戦争と平和どちらにも味方します。もし第 三次世界大晚が起こればどのように終わるか誰も予言で きません。その時五大陸のあらゆる知的、道徳的、そし て経済的力は破滅の武器の発見に利用されるでしょう。 不幸にも、戦争と平和の両者に 役立つ科学的研究の最も 重要な特色はこのような研究結果の不測性にあるので す。科学研究のこのような特色は、かつてフランスのジ ョリオ・キユリーによって、強く主張されました。この 科学的研究においては、現実は常に、どんな奔放な想像 よりも素喑らしいものであることがわかります。あなた にジョン・ミルトンの名作『失楽囲』を想い起こしてい ただきたいのです。著者は神の力とサタンの力の争岡に ついて描写していますね。彼は悪魔像を削り出し、悪魔 的知恵を描こらとしたわけですが、その哦争のための武 器とし て彼が発明することができたのは、原氓やその他

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の全滅兵器ではなく単なる重砲に過ぎませんでした。ミ ルトンにはそれ以上の武器が実現するとは想像もできな かったし、予想もできなかったのでしょうが、しかし現 実は - もう一度繰り返しますが - どんな奔放な空想 よりもずっと素睛らしいものなのです。あなたもご承知 のとおり、第二次世界大戦中ガスの使用は禁止されまし たが、ガスのかわりに新しいもっと破壊的な兵器が使わ れました。もちろん核兵器の使用を禁止することは非常 に望ましく、効果的ですが、しかし従来の武器でもだん だん破壊的になってきていると言わ なければなりませ ん。唯一の脱出ロは、完全な武装解除であり、あらゆる 種類の武器の使用禁止であり、われわれの地球の問題を 解決する手段としての戦争の禁止です。

 

絶え間ない失敗を嫌リ返している幾多の会議からど のようにして核武装解除を成功させ得るのでしょう か。成功への究極の目標連成をどうすれば速めること ができるのでしょうか。

 

前にもお話ししましたように、非常に望ましい全般的 な武装解除は、いくら理想ではあっても、そんなに早急 に逹成されはしないでしようが、解決への一歩一歩と小さな段階を踏むことは依然として非常に望ましいことで あり、必要なことです。重大な問題は、東と西の間に存 在する相互不偁です。わが国の国民に広まっている西に 対する大きな不信、もっと正しくは西の政策に対する不 信は歴史の中に深く根ざしていると言わねばなりませ ん。わが国が始まって以来、すぐにわが国は多数の干渉 を受けるようになりました。これ らの干渉の種類や干渉 した国々を要約して示す必要はないでしょう。私はただ あなたに、最後の干渉はヒットラー。ドィツによるもの だったと想起していただければよいのです。私はこの干 渉がわれわれにもたらした後牲を想い出したいのではあ りません。私はただ、この不僧 - 西側と話す時、この 国が示す驚戒 - はわが国の存在の全歴史の中に深く根 ざしていることを再度述べたいだけなのです。近頃冷戦 と言われる状況から緊張緩和の方向に状況が変化してき たことは好ましいー段階です*それはわが国にとってさ えも決して容易な 一段階ではありませんでした。将来の 国家間の関係の改善や信傾の確立に向かっての前進は望 ましいことです。しかし、それはもちろん、ある程度物 質的な基礎の上に確立しなければならないでしょう。わ れわれの回りの世界での進展でさえ予言するのは困難で

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す。ご承知のようにヒットラーが政拖をとるまでは、民 主的に政治が行なわれていたドィッとソ連との関係は全 く友好的なものでした、それはあたかも両国の将来の関 係を暗くするものは何も無いかのようにみえました。し かし、ここにおいても歴史は予言できないということが わかりました。ナチ国家の出現と、このナチ国家のソ連 への干渉は予知できませんでした。ソ連を囲んでいる国 々の歴史の進展を予想することは非常にむずかしいこと です。しかしながら、われわれは未来に対して希望を持 たねばなりません。われわ れの地球は、全面的武装解除 を遂行する以外に生きのびる方法はないのです。これを 遂行するためには異なつた社会体制の共存が必要です。

 

周恩来首相か最近フランス琪会代表団に次のような ことを苜つたことがあリます、「原子嫌弾を所有する 国の数が大になればなるほど、戦争の危険は小になる -水棄燔弾は平和を意味する」、と。

あなたはこの臆测を受け容れられますか。

 

あらゆる国の相互抑止策を基礎にしたニの平和雄持の 方策は、むしろ核戦争を勃発させるより大きな可能性さ え孕んでいます。相互抑止による引き止め政策のバランスをとることはむずかしいことです。サーヵスの最も経 験を有する锎渡り師でも時には致命的な過ちを犯すものです。そして、このような演技をする曲芸師の数が増え れば增えるほど過ちの可能性も增大してくるわけです。

今述べてきた状況は、核音楽の鍵板をたたく责任のあ る人々は彼等の常識をしっかり維持し、恐るべきシンフ オ二ー、すなわち、地球のためのレクィエム(死者を祭 るミサ曲)が決して一時の気まぐれから鳴り出さないと いう保障があることが前提になっています。特に、非拡 散条約は、望ましい目標への第一段階を構成はします が、しかし次の段階は全面的な武装解除にもって行かな ければなりません。

 

スゥェーデンの前科学大臣のアルパ・ミュルダール 夫人〔本書第ー卷対談36参照〕は小量の核分裂物質が人 類を恐喝するかもしれない慝い分子に入手できる好機 が存するということを私との対談で指摘されていまし たが、あなたはそれをどう思いますか。

 

この問題が、今、諸外国で討議されているのは知って います。私がおぽえている限りでは、これはこの前のフ ィソランドでのパグゥオシュ会諶でのそれに関する研究

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[p. 31]

グループのレポートに反簪を見出しています。しかし、 わがソ連においてはこの方向への問題はないと言わねば なりません。この危険の可能性はソ連の国内では完全に 排除されています。もしそれがソ連で排除されておれ ば、われわれがこのような問題を引き起こす可能性はあ りません。しかしたぶん外国の若干の国では適当な対策 を構じる必要があるでしょう。

 

今われわれはェネルギー危機に直面しているのでし ょうか。ソ連は産業でも原子エネルギーに早急に切リ 替えますか。

 

やがて起こる地球上のェネルギー危機の解決は中東に おける危機と関連する問題の解決と一致すると私は思い ます。ソ連に関する限り、エネルギー危機におびやかさ れることはありません。われわれは充分な石油と石炭の 資源を持っています。シベリアにあるわれわれの資源の 効果的利用については問題があります。したがってわが 国西部の原子エネルギー開発はいっそう促進されて行く でしょう。中東における危機と主として関係する問題が 政治的に解決されるならば、世界の石油、石炭の埔蔵货 は後十年、おそら くは二十年間 の世界の锯要を充分に满たすと思います。しかも今日の傾向からするとエネルギー問題は全く別の方法で解決されるかもしれません - 例えば熱核エネルギーの獲得に関する問題が解決するこ ともあり得るでしよう。したがって私はこの十年間のエ ネルギー問題はむしろ政治上のものでありー政治・経済 上の問題だと主張します。同時にまた、もちろんこの問 題はわれわれの未来の活動として、明確な科学的、経済 的解決を見出すのを目的とした研究を刺激し、貢献する でしよう。

ー般的に言って、アィンシュタィンの有名な法則の発 見後、われわれはエネルギーの無尽蔵な量に囲まれてい ると言えます。しかし今しばらくは予想可能な未来でこ のエネルギーを利用する可能性もなければ科学的希望も 持てないことを認めなければなりません。私は、一九三一 三年にラザフォードが、原子エネルギーを利用すること が可能になると考えている人はナンセンスを語っている のだと言ったことを想い起こします。これは偉大なラザ フォードが言った言葉です。同じようにわれわれも、今物質に内在するエネルギー利 用について考えている人も一 ナンセンスを語っていると首えるかもしれません。私は、当時ラザフォードが犯した同じ誤まりを繰り返さないか

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[p. 32]

心配です。

 

近い将来にやつてくる核浪费について考えなければならない緊急な問ェがありますね。

 

この問題は一九七三年八月フィンランドで行なわれた 最近のパグゥォシュ会議の特別研究グループで非常に詳 細にわたつて討謎されました。種々の見解が提案されま したが、しかし今のところ、反応炉の技術の発逹やそれ に伴う核Kネルギーが、放射能で相当の広範囲まで地 球を汚染する危険があるということを科学的に根拠づけ るような意見はありません。むしろその反対が正しいの です。すなわち、核浪費の問題にしろ、その他原子炉に よる放射能汚染の問題にしろ、将来よりよい解決法が発 見されるだろうということです。私 は、あなたに石炭を 使用している従来の発電所からでも放射能汚染が生じる のたということを想い出していただきたいのです。石炭 にも長期間活性が残る放射性物質が含まれています。統 計によると、石炭による発電所からの放射能汚染の方 が原子炉による発電所からの放射能汚染よりもかなり大 きいのです。問題をこのようにみてくると、原子炉の方 が石炭よりもいつそうクリーンであるかもしれません。

 

東西からの政治侰念を超えた、あらゆる科学者が、 こうした原子力のあらゆる問埋の解決に協力し合うこ とを学ぶのはたいへん童要なことだと私には思えるの ですが。

 

あなたの考えは正しいと思います。ソ連とアメリカの 科学者連の間のより親密な協力は、なおいっそうの和解 と両国間に未だ存在する相互不信の緩和に役立つものと 思います。今われわれはその方向に進みつつあると信じ ます。ニ、三年前までは、われわれソ連の科学者逹がア メリ力の宇宙研究センターを訪問することは全く不可能 でしたし、一方アメリカの科学者達が、例えばシティ・ オヴ・スターズ、すなわちわれわれの宇宙研究センター を訪問することはできませんでした。しかしご存知のよ うに今アメリカのーグルーブが 長期にわたってわれわれ の宇宙研究センターの宇宙飛行士逹と協力しています。 このような形で和解が進められてきています。同様な 方法で今、科学活動の多くの領域で親交回復がみられ、口シアとアメリカの科学者達の間のより親密な協力が 行なわれています。わが国の科学者の一団はバタビア にあるアメリカの最大の加速装腔に首尾よく従事して

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[p. 33]

いますし、一方アメリヵの科学者連はセルプーホフにあ るわが国の強化装置に従事しています。実際われわれは この方向に今進みつつあると思います。なお、その動き は更にKビードを増しながら統けられて行くと思いま す。

 

そこであなたもB・F・スキナー〔本書第ー卷対談63 参照〕と同じよぅに人間の「生存可能性」に関する限 リ、未来に希望が持てるといぅわけですね。

 

私は人類の未来に関しては楽観的です。人類は全滅の 方向ではなく、より繁栄の方向に進む充分な常識を持っ ていることがわかると思います。私は最近の傾向がこの 倍念をますます強くしていると。じます*特に一九七ニ 年以来顕著になってきた東と西の関係の改善は、われわ れがよりよき未来に希望が持てることを示しています。 この改善にはまた、ー九七三年の中東戦争中も有意我で 稱極的な役割を演じてくれたと首わねばなりません。こ のことと。今日われわれが主として話し合ってきた科学 や技術の分野での東と西の間の協 力 - 具体的な協力 -が人類の未来を以前よりもずっと明るいものにした と私に確佰させたこととは、決して低く評価することはできないと侰じます。そして全世界の未来の繁栄のため の真の機会 - 特に異なつた社会構造を基礎にした諸体 制の共存に関連して - が与えられていると私は思いま す。

 

(玉城政光)


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