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Asu no chikyû sedai no tameni (1975)

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Asu no chikyû sedai no tameni

(1975)–Willem Oltmans–rechtenstatus Auteursrechtelijk beschermd

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3 アブデルカデル・チヤンデルリ

アブデルカデル・チャンデルリ(Abdelkader Chanderli)氏 は一九一五年に生まれた。彼はソルボンヌ大学とパリの政 治科学学校に学んだ。 ー九四五年 - ー九五〇年には記者と して活躍し、ラテン。アメリカや中国を旅行した。 一九五 六年、彼は最初のアルジエリア民族解放戦線の代表者にな り、次いでアメリカ合衆国におけるアルジエリア共和国の 時政府の代表となった。編者は、ー九五六年国連本部詰 めのオランダ記者として働いていた当時チャンデルリ氏に 会ったことがある。シャルル・ドゴール大霞にょってア ルジェリアの自由が承認された後 、チャンデルリ氏はニュ ーョークの国連本部への最初の常任代表となった。 一九六 五年には、アルジェリアに帰って外務大臣になった。一九 六九年以来、アル、シェリア液化天然ガス会社(CAMEL) の総支配人である。

 

アルジェリア解放戦争が行なわ札ている頃の、また 独立後の国連における最初のアルジェリア代表として、その当時を拫リ返ってみて、あなたのお考えで は、アルジェリアではこの二十年間にどのような重要 な変化が起きたのでしょうか。

 

そうですね、それは容易でもあるがまた同時にむずか しい質問です。先ず、この僅かな期間に非常に進歩した ことをあげることができます。同時にまた、充分でない ような感じがします。すなわちもっと速く進歩しなけれ ばいけないような気がします。スピードを速める必要が あります。確かに、進歩はしました。われわれはいっし ょうけんめい磡いています。平和を確立し、国を開発す ることは解放戦線で戦うよりもむずかしいことです。

それゆえ、われわれの見通しとしては、住民のエネル ギー、年命時に得た、今なお国民の中に存在する強い耕 神力がありますので、たぶんこれまでの歩調を保ち、か つもっと進歩することでしよう。実際、アルジユリアが、

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世界問題において少しずつ正当な地位を獲得しつつある ことについては、世界中の人が認めていると思います。 なおまた、アルジェリアはますます、国民の発展と国の 成長のために、その资源を適正に利用している模範国と して考えられてきています。

 

いつアルジエリアは、その巨大なガス资源を発見し たのですか。

 

実際には、一九五六年に発見されたのですが、それは フランス統治下でした。たまたまフランスは、天然ガス にはそれほど興味を持っていませんでした。われわれの ガス資源が輪出品になるほど埋蔵されているとは誰も考 えませんでした。したがって、独立して初めて高度の技 術を必要とする液化ガスのエ業の機会を得たのです。こ の機会が今までの琪菜を大転換させ。クリーンなェネル ギーである製品を遠隔の地まで輪出できる事業への門戸 を開いたのです。

天然ガスは公害を起こしません。遠い距ちを巨大な特 別タンヵーで運びます。われわれのガスは大西洋を横切 ってアメリヵに運ばれます。日本にも送っています。こ の圧縮の程度は巨大なのでこのタンカーでどこにでも運ベます。

 

ガスは冷凍するのでしょうか。

 

そうです。ところで、ガス田は海岸から五百キロメー トルほど離れています。

 

そこから海岸まで運び、そこで冷凍するのですね。

 

そうです。海岸まで気体で運んで、それから摂氏零下 百六十度の非常に低温で液体に変えるのです。そのー立 方メートルの量は六百倍のガス量になります。例えば、 アルジエリアからアメリヵの東海岸に船で四万立方メー トル運ぶと、それはニ千四百万立方メートルのガス量に なります。これは、十万人の一年間分の使用量に相当し ます。たつたー隻の船だけで。

 

これらの船のほとんどは日本製のようですが、どうしてでしょう。

 

いや、必ずしもそうではありません。 一番大きなメタ ン・タンヵーは日本製ではなくフランス製です。この種 の多くの船はフランスで建造されます。フランスのこの 面でのエ業技術は非常に進んでいます。スゥエーデンも

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ニ、三建造中です。アメリカもイギリスもいくらか所有 しています。日本の造船所は遅れをとっています。

 

フランスはガス産業の開発のためアルジエリアに技 術援助をしましたか。

 

まあ、イエスともノーとも言えます。授助は部分的で すが、しかし技術は最新のものです。アメリカからも技 術授助がありました。イギリスにもこの面でだいぶお世 話になりました。彼等はガス産菜に非常に稂棰的で、ほ とんどの特許はイギリスからきたものです。

 

この冷凍ガスがアメリカに到着したとして、それか らどうするのですか - そのものずばりでお答えくだ さい。いったい、どうやって解凍し、またどうやって 消費者の手元に行くのですか。

 

きわめて簡単な操作です。つまり、液体で着いたガス は、受け手のもとでパイプに通され、そのパイプの上に 海水を思流させます。

液体ガスと海水との温度差が液体を再び気体に変えま す。液化ガスの圧力をもとにもどせば、それがガスなの です。全く筒単です。逆に、それを液化するのはむずかしい仕琪です。

そのためには、非常に複雑で高価な装置が必要です が、気体に変える方は全く簡単な操作です。

 

あなたは重要な契約を、例えばエル・パソ・ガス会 社と、締結なさゥたと理解していますが。

 

ええ、私はアメリヵの会社と交渉するアルジユリア・チームのメンバーの一人でした。ところでわれわれはェル・パソ会社を含めて、多くの国と重要な契約をしまし た。われわれは、アメリヵにニ十年間にわたっておょそ 三百億立方メートルのガスを輪出する契約をしました。

 

その結果、大量に外貨が、Uっそりとアルジエリア に入ってきますね。

 

これは複雑な問題なので简単には言えないのです。巨 大な投資をしていますので実際の収益は六年か七年後に しか入りません。前にもお話ししたょぅに、それには非 常に高価な技術を投入しています。タン力ーも世界で最も高価な船を使っています。しかし、六、七年後には収 益は全く実質的なものになります。

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ローマ・クラブがMITでコンビユー夕によつて未 来研究をしていることをたぶんご存知だと思います。 あなた方は将来のガス两要の研究をしたことがあリま すか。

 

あります。われわれもコンピユータを使つてやつてい ます。アルジエリアのガス資源に関する限り、今後二十 年間、毎年六百億立方メートルのガスが約束されていま す。これは、われわれが今日の需要を六十年間は満たし 得るということを意味します。

 

例えば、MITのキャロル・ウイルソン教授は『フォーリン・アフエアーズ』誌上で一九七三年七月に世 界ェネルギー情況を推定しました。五か月後に『ニュ -ョーク・夕イムス』のアントニイ・ルウイス氏と話 し合った時には教授はすでに前の推定を変えていまし た。彼は、七月に考えていたものよリもいっそう悪い ものになっていることを知ったのです。未来のエネル ギー評価に関してあなたのご意見をおうかがいしたい のですか。

 

エネルギー状況に関する問題は今真剣に取り組まなければならないものです。これは今までになされたことは ありません。現代の主なエネルギー資源である石油やガ スは巨大な国際的大会社の無貴任な管理によって実際危 険にさらされています。エネルギー資源だけでなく、基 本的な原料にもなる資源を多设に燃やしてきたことは、 まことに馬鹿げたことだと思います。ご承知のように石 油やガスは他の多くの製品に変えることができます。石 油やガスでほとんど何でも作れます。例えば、ビーフ・ステーキでも。したがって、ただ 燃やすだけに使用する のはたいへん誤まっています。これらの会社はこのエネ ルギー资源がそうとう長い間統くものだと考えてきたの です。资源は決して長く統きません、资源は使ったらも う永久にもとにもどりません。復元するとしても何世紀 もかかります。

将来われわれは新しい公害のないエネルギー资源を探 す研究を急がねばなりません。すなわち新しい技術によ って石炭にもどるか、急いで核の研究を展開するか、ま たはその他代用物を探し、石油やガスのほとんどを「第 1次物資(matiére premiére)」として保存するかの研究 を急がねばなりません。なぜなら単に燃やすということ は、全く馬鹿げているからです。したがって、私はこの

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危機後世界は以前の状態にもどるとは思いません。この 危機は全世界の人々の福祉の貴任を担っている人々の目 を開かせることでしょう。そして彼等はできるだけ早く エネルギー問題の進歩と改革を真剣に考えなければなら ないでしょう。そうしないと世界は今の状態で生存する ことはできません。

 

あなたが置かれている有利な立場から判断して、ど のような国際機関が全世界的にこの問題を取リ扱わね ばならないでしょうか。

 

私はこの問題に従事しているいくつかの国際機関のメ ンパーですが、しかしわれわれの力は充分ではありませ ん。われわれの努力もまだ結集されていません。太陽工 ネルギーの研究に着手している国も多くありますし、海 洋工ネルギーの利用に着手している国も多くあります。 このょうな考えは畏い間、机の上で、突験室または研究 所でしか行なわれてきておらず、真剣に産業レベルで考 えられたことはありませんでした。何らかの団体や国際 団体がそれを取り上げて非常に正確に、非常に真剣に、 その仕事に取りかかる適当な時期 がきたと思います。

 

そこで国連がその基本団体にならないでしょうか。

 

たぶん国連だと思いますが、しかし国連は著手者とし ては大き過ぎるし、テンポが遅過ぎるし、官僚的過ぎる のではないかと思います。われわれが実際に必要として いるものは関係国の偁犋があり、资源生産国の協力と、 結局は資金の援助も受けて、研究に専念する科学者のま じめな団体です。生産国でも遅かれ早かれ、六十年後、 七十年後、八十年後にはエネルギーもまた使い尽くして 失いますので、実際上には人類全体に関する問題になり ます。生産国も資源を使い果たしてしまい、それにかわ る他のエネルギー源を探さねばな らないでしょう。

 

アメリカでは、エリー湖の水面に照るー日分の日光 を動力として利用すると、そのエネルギーはアメリカ 人の一年閗の全消费置と同じぐらいになることを発見 しておりますが、ご存知てすか。しかし、アメリカ は、太陽エネルギーの研究に現時点では僅か千三百万 ドルしか支出していません。

 

同感です。今まではこのような切実な問題の研究へ投 資することには非常に消压的でした。それは非常に近視

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眼的でした。おおいに努力すべきだと思います。

 

第三世界の開発の速度を早めるために経済成長はま だまだおおいに必要だと、あなたもお考えですか。

 

ええ、あなたもご承知のとおり、開発途上国と先進国 とのギャップはだんだん大きくなるばかりです。現在こ のギャップは非常に深刻なものなので、われわれは今大 スピードと緊急性を要求されるもぅーつの問題に直面し ているわけです。金持ちはますます金持ちになり、贫乏 人はますます贫乏になっていきます。遅かれ早かれ、や ってくる煤発の危険は増加しています。おそらく一九七 三年秋アラブ諸国で起こった急激な反応はーたぶん中 束情勢との関連によってー開発途上国にかわってその 怒りをエネルギー危機に象徴させたの だと思います。こ の、常に無货任な、いわゆる消费社会を開発し築き上げ てきた高度の先進国はこの問題について、もっと真剣に 考え直す必要があります。なぜなら、ギャップが大にな ればなるほど、人類の生存への危険はますます太になる からです。

 

例えばガスの分野におけるアルジェリアは今や巨額の大取引をしている感じを受けました。アメリカ人の 購入する何十億ドルというお金は結局アルジェリア国 民の利益になるわけですね。

 

われわれの天然資源を売って得たお金は実際には「ギャップを埋める」ために国をエ萊化する設備に自動的に 使われていくのです。われわれは成功するためにはもっ と時間と金が必要です。

更に、近代設備と共に技術養成のために高い费用が使 われますのでギャップを埋めるには時間がかかるわけで す。したがって、開発途上国が独立して行けるように先 進国からもっと強力な、そしてもっと独立した介入が必 要です。しかしこの面ではすでにある徴候が現われてい ます。コぺンハーゲンまたはブリュッセルにおける最近 の声明によると、ョーロッバ諸国は開発途上国と先進国 の間に非常に緊密な協力関係がなければならないことを 理解していると発表しています。これが最初の進展で、 今後はョーッパと地中海諸国だけ でなく全世界の間で 重大な進展がみられることでしょう。

工業技術の移転はわれわれが住んでいる世界では未だ 大きな問題です?わが国でもうけた金を進歩のためにか

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けても、なかなかうまく行かないことをあなたも充分知 っておられます、例えばエ菜化ですが。開発途上国では、 金持ち国からの特許や免許や技術などに巨大な費用を支 払わねばなりません。技術が一種の独占资本として守ら れている限り、または開発途上国に免許を与えるのに、 いろいろな制限が加えられている限り、ほんとうの進歩 というものはあり得ません。われわれがどんなに進歩し ても、開発国はなおいっそう発展を遂げます・ギャッブ はやはり存在します。高度の工業技術を所有している国 は何かをあきらめなければ なりません。歴史的理由で彼 等は早く学び、他の国よりも早く進歩したわけです。今 は彼等が他国に進歩の機会を諛って現在の世界の状態よ りももっと調和のとれた社会を築くのに最適な時期で す。今世界では三分のニの人々が飢えており、残りの三 分の一が食べ過ぎています。

 

最近の事件の圧力で、われわれはそのようなよリよい方向に進みつつあると期待できるとお考えですか。

 

人間は楽観的でなければならないので、私はそう望ま ざるを得ません。そうでないと、自分自身を殺すことに なります。したがって、私は望みをかけております。しかし、より多くの人が、より多くの指瑰者が、この問題 に声を大にし、この世界はそこに住む全人類のためにあ るのだということを明確にすべきです。自己中心主義や 多くの国や国民の利己的態度はすぐ止めさせ、変えさせ ねばなりません。

 

非同盟諸国が共通政策を話し合うためアルジュリア 会讓を召集ナる時、同ブロックの諸国が率先して、今 あなたが話された協力のための基礎を築くために科学 者を動貝ナる主導権をとるものと考えるのてすが。

 

もし政治的緊張がなくならなければ、それは実際に成 功するかどうかよくわかりません。おそらくそのような 会誰は成功し得ないと思います。

ー九六四年のニ回にわたってこの問題を詳細に研究する ため会議が持たれています。その中の一つの会議は工業 技術の移転の基礎的な問題に取り組もうとして三十日間 も続けられました。しかし、それは慘慊たるものでし た。何も達成されなかったのです。先進国は問題を非常 にむずかしくしたので結局何も起こりませんでした。目 下のところ問題はまだ解決されていません。

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しかし、それからもぅ十年にもなリますが。

 

たぶん、世界のー般的情勢の圧力で、今では人々は異 なった反応を示すかもしれません。おそらく、今、非同 盟諸国がこのよぅな会議を招集したら、この問題につい ての討謎が実際に行なわれ、たぶんわれわれ全部を包含 した国際機関によって解決が見出されていたかもしれま せん。そこで国述は再び役割を演ずることができます。 なぜなら、もし個々の団体によって召集されるならば不 当な圧力とみなされるからです。もしそれが全ての国が 加盟した国際機関によって召集されるならば、解決の機 会が持てるかもしれません。たぶ んユネスコを通じて。 国連は特別な団体さえつくることができます。国連は他 にも役に立たない、全く絶望的な多くの団体をつくりつ つあります。しかし、今お話ししたものは基礎になるか もしれません。

 

リチャード・N・ガードナー教授﹝本書第一卷対肤62 参照〕は国際連合研修研究所(UNITAR)を先導 してきましたね。たぶん、今話している仕事を平先し てやるのはUNITARというところでしょうか。

 

科学者を集める問題ですか。UNITARは非常に弱 い組織です。それには金がない。それは努力家で非常に 善良な人々の集まりですが、しかし力がありません。そ れは最終決定を押しつけることはできません。われわれ が探し求めているのは、誰からも支持され、決断をなし 得る、また、例えば工業技術を今後無供で移転すべしと いうような決定をなし得る団体または研究所なのです。

過去においては、中世期、ギリシア時代、ー千年前の アラブ時代には、技術は人から人へ問題なく移転できま した。その態度のおかげで古典諸文明はお互いに公平で 自然な仲問同士でした。

今では、いわゆる西欧文明は子供がかはじきを一人占 めするように誰にも使わせません。

いったい何年間そういうことを続けることができます か、いったい何年間ィンドや中国の巨大な人口を置き去 りにできますか。彼等はこのような態度を変えるべきで す、お互い自由に交換し合い、分配し合うべきです。五 千年前の中国人は当時誰にも特許料を支払わせることは しなかったと思います。ギリシア人も科学料、技術料、および哲学料を受け取ったことはないと思います。アラ ブ人が、自分の技術と共に、ギリシア人、ローマ人、ベ

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ルシア人等から翻訳して学んだ技術を中世の暗黑時代の ヨーロッパに移転しましたが、彼等はそのための料金を 受け取ったとは思いません。それが正常な態度です。も しあなたが橘の作り方を知っておれば、料金を課さず に、それを誰かに教えることです。

 

ロシア人でさえ、アメリカ人から技術を得るため多 少ともひざまずいて嘆願しなければならないようですね。

 

ロシア人ですら、そうなんです。彼等も技術を現金で エわなければなりません。その上、商い料金を支払うん です。いったい何年問それを統けることができますか。 いったい何年間、あなたは、あなたが歴史的な理由で学 んだに過ぎないことを教えてくれと相手がひざまずいて 嘆願し絞けるのを放っておけますか。今教えを乞うてい る国は、 過去の文明の桁導者達なのです。世界で最も贫 困な国はかつては世界で最も輝いた国でした。アジアの 国の歴史をみてごらんなさい。彼等は非常に文明化され ていたのに対して、他の国は掘建 小里に住んでいたので す。

 

そしてクマの毛皮を纆っていた......

 

ご承知のようにコルドバ〔ローマ時代から繁栄し、中世 にはィスラム世界の中心都市〕が街燈を持っていた頃、ロ ンドンは、掘建小屋の集まった村落でした。今ではほと んど反対になりました。 ロンドンやパリやその他「光の 都市」は、まだ暗がりの中に住んでいる人にもう少し「光」を与えることができると思います。

天然ガスを有するある開発途上国は、ガスを必要とす る人造ゴムを生産したいことでしよう。しかし人造ゴム の生産技術はその生産過程の特許を有する多くの国によ って支配されているのです。

開発途上国の生産者が特許を所有する会社と話して も、いつでも「われわれはあなた方が自分の一次生産品 で人造ゴムをつくるためにわれわれの特許を使用する権 利とノゥハゥを知る権利を売ることはできるが、しかし 製品はあなたの国内でしか売ることはできません。」と 彼等は言います。経済学的に言うと、小さな工場は決し てー国内だけでは経済的に育たないのです。それは拡張 され、餘出されねばなりません。

 

これが今開発途上国で起こっていることてすか。

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それが今起こっているのです。「あなた方はアルジエリアのために特許を貝うことができます。しかし、製品 はアルジュリアだけでしか販売できません。ユーゴスラ ビアに売ることはできません。他の市場へ進出すること もできません。そこはわれわれの市場だからです。われ われはあなた方に较争者になる機会を与えるつもりはあ りません」、とよく言われています。

したがって、計算してみて、コンピュータにかけてみ て、アルジーリアだけの消费カでは小さ過ぎてエ場は経 済的に維持できないことがわかりました。こういうこと がずっと統いています。それは悪循環です。

 

もしあなた方がそれを無視して出かけて行って売れ ば、彼等はいったいぜんたいどうすることがてきるの でしょうか。

 

彼等が今までやったことからすると、あなたはハーグ に連れて行かれ、そこで国際裁判にかけられることでしょう、われわれは他の集団の財産である特許を使う権利 がないので、もしこの集団が自分で発見したその財産を 分け与える意志がなければ、われわれは敗訴するでしょ う、ことほど左様に、彼等は分け与えることを欲しなければいけないのです。これが拒否されれば、われわれは お手上げです。

ところで、彼等は例えば生産国であるアラブに対して 非常に怒っているわけです。なぜなら彼等は自分連の石 油を売りしぶっているからです。彼等自身、何世代も分 け与えることを拒み統けて来ています。ところが今や、 生産国は自分の天然資源からの利益を分け与えようとしないからといって、厳しい批判を受けるのです。資源非 生産国も他のあらゆる分野で長い間同様なことをし統け てきているのです。特に技術、ノゥハゥ、訓練、最後 に、これに劣らず重要である教育等があります。田民を 教育するのにどのくらいの金がかかる だろうか。研究の ための実驗室にどのくらいの金がかかるだろうか。アメ リヵは太陽エネルギー利用の開発のための研究に、一千 三百万ドルかけていると言われましたね。太陽ェネルギ ーの将来利用についてニ億ドルもかけるべきでしょう。一千三百万ドルはほんの僅かな金額です。

 

ー日に何百万ドルというハノィ爆撀の费用のかわリに。

 

あるいは、その問題について苜うならば、戦争が永統

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するように、ハノィを爆擊したり、中東に武器を運ぶの に多額の金を使うかわりに、と言うところでしょう。戦 争は武器をつくらない国家間で統けられます。武器は先 進国によってつくられます。

われわれは、非常に爆発しやすい情努をつくり出して いる信じられないほどの誤解の中に住んでいます。金持 ちと貧乏人の間のギャッブはだんだん明らかになり、危険になってきています。このギャッブのおかげで、今 日、明日ではないが、しかし遅かれ早かれ生じるであろ う大爆発に向かってわれわれは進んでいるのです。

遅かれ早かれ、素手の国民が呪わしい祓雑な武器を皆 合わせたよりも強くなる日がきます。百万の人々も破滅 させることはできないし、十億の人々も破滅させられま せん。これが情勢です。十億の人々の破滅なんて全く不 可能です。彼等と共存するか、さもなければ死ぬかの一 つです。

(玉城政光)


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