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‘Seicho no genkai’ o meguru sekai chishikijin 71-nin no shogen (1973)

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Titelpagina van ‘Seicho no genkai’ o meguru sekai chishikijin 71-nin no shogen
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‘Seicho no genkai’ o meguru sekai chishikijin 71-nin no shogen

(1973)–Willem Oltmans–rechtenstatus Auteursrechtelijk beschermd

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6 アルバート.セント=ジェルジ

アルバート.セント=ジェルジ (Albert Szent-Györgyi) 教投は、一八九三年ハンガリーのブタペストで生まれた。はじめブダペスト大学で学んだが、その後一九二七年、ィギリスのケンブリッジ大学を卒業した。はじめ医学生として組級学の研究にたずさわったが、のちに生理学、藥物学、細菌学、物理化学、そして化学の研究に向かった。後には調節の基礎的なメカニズムを研究しよぅとして、波動力学とガン研究にとりくむにいたった。

ィギリス、オランダ、ハンガリーで教鞭をとったのち、セント‘ジ工ルジ教授は、一九四七年、アメリカに渡り、マサチユーセッッ州ゥッズホールの海洋生物突騃所にある筋肉研究所長に任命され、現在にいたっている。数多くの名誉学位や称号を得、その他の業績をあげたあと、一九三七年、C4ノゾカルボン酸の触媒作用の説明および発見と、ビタミンCの分離とによってノーべル医学賞をぅけた。

下記の著書がある。『生命の本質-筋肉に関する研究』 (一九四八年) 、『分于下生物学入門』 (一九六〇年) 、『バィオエレクトロニックス』 (一九六八年) 、『科学.倫理、政治』 (一九六二年) 、『狂ったサル』 (一九七〇年) 、『十五分からゼロ分まで』 (一九七〇年) 。Ga naar eind〔註1〕

 

あなたは『狂ったサル』の中で、人間はゴキブリ王国を築くのに精を出しているようにみえる、と書いておられますが。

 

それについては幾つかの法則があるのです。なかば物理学的な法則で、物理学者によって彼らの経験から導きだされた法則です。一つの法則は、おこりうることはおこる、というものです。発射準備の完了した二千の爆弾があります。原子爆弾で、それらが全世界を破壊することになるでしょう。なぜなら、もし一つが発射されれば残りのすべてが発射されることになるからです。およそ二千のボタンがあります。一つのボタンが押されれば、全人類が破滅させられます。各々のボタンにそれを押す

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ベく四つの指がかかっています。そのボタンに向かって四人の入が坐っているのです。ですから四千人の人がいて、その人たちに人間の運命がかかっているのです。その四千人がどんな人たちなのかわれわれは知りません。ですから統計的にいえば、これら一群の四人一組になった人々のどれか一人がいずれポタンを押すことになる確率はゼロではありません。なにかのまちがいでか、あるいは発狂したためにです。ご承知のとおり人間は時にはまったく非合理的になりぅるものです。二年前私の実 験室の動物小屋Ga naar eind〔註2〕か-私はそこで実験をしているのですが-乱暴者にょって壊わされてしまいました。それにはまったく何の葸味もありませんでした。

 

どのくらいの動物があなたの実験室にいたのですか。

 

数百といぅところです。

 

その動物は殺されたのですか。

 

殺されました。動物たちは海に投げこまれてしまいました。

第二次大戦以来アメリカが軍備および戦争に一兆ドルも使ってしまゥたということについて、あなたは繰リ返し苦情をいっておられますが。

 

一兆ドルですよ、あなたはそんな額のお金を想像することができますか。私にはできません。それだけのお金がアメリカにいったいどれだけの安全をもたらすことができたでしょう。現在われわれはひじょうに危険な状態にあります。みんなが危険なんです。アメリカだけではありません。もし私たちがその一兆ドルを世界の子どもたちの養育のために使ったとしたら、アメリカは今ではみんなに愛される国になっていたでしょうし、まったく安全な国になっていたでしょう。そうしなかったために 、ルわれわれは今やひじょうに危険な状態にいるわけです。

われわれが現におかれている状態のもとでは、あらゆる入に一人当たり十五トンのTNTがあることになります。ですからわれわれは現に十五トンのTNTの樽の上に坐っているわけです。アメリカでもロシアでも、軍事指導者たちはわれわれが三十トンの、十五トンではだめだが三十トンの、TNTの上に坐っている場合にのみ其に安全でありうるのだと考えております。わが国

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はミサィルを改良し、新しい潜水艦を設計します。ソ連でも、もっとたくさんのミサィルや潜水艦を製造します。そこで、当然いつの日にか三十トンでも十分ではなくなり、生きていくためには六十トンのTNTの上にだれもが坐らなければならない、というようなことになります。

 

このような事態に対して、科学者は責任を負おないのですか。

 

私は学生に講義をすることがありますが、いつもきまって何人かがたちあがって次のようにいいます。「なぜあなたがた科学者は戦争をとめないのですか。もしあらゆる科学者がもはや戦争のためには仕事をしないといえば、戦争はなくなるでしょう」に、と。そこで私は答えます。「なぜ私たちのことだけとりあげるのですか。もしあらゆる学生が徴兵令状を受けとらないといえば、もしあらゆる労働者が戦争産業のためには働かないといえば、そしてあらゆる租税納入者が戦争を支持することを 拒否すれば、平和がもたらされるでしょうに、」と。いいかえれば、だれもが責任を負っているのです。現状では、次の選举のこと以外何も考えることのない政治ゴロたちが、その選举の代償に全世界を殺してしまってもいいと考えているのです。

 

あなたは前に「盗賊の群れにいて、黙っている人は、その人自身が盗賊た」というハンガリーの詩を引用したことがありますねGa naar eind〔註3〕。それが現におれわれすべてのやっていることだというわけですか。

 

そうです。それがオランダのやっていることです。スカンジナピアのやっていることです。しかし、それらの国国の政府は団結して、「それを止めよ、われわれはおまえたちに殺されたくはない」というべきです。それでもリチャード.ニクソンは笑うだけです。なぜ才ランダは「われわれの生活を危険におとし入れるような者たちとの外交関係は破棄する」といわないのでしようか。人間の進化には三十億年を要しました。どうして生命が一握りのきちがいによって危険におとし入れられてよいでし よう。どうやら人間は住みよい世界をつくるには不向きのようにみえます。われわれは、超音速の飛行機をつくったり、月ロヶットをつくったりする程度には賢いのですが、人間社会を築くのには適していないのです。人間は結局、みずから望んだもの、みずから捜しもとめているかに

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みえるもの、を手に入れるでしょう。

 

恐竜の二の舞ですか。

 

そうです、そう思います。

もし人間の脳が、造物主によって、真理を探求するようにではなく、食物を探求するように進化させられたとすれば、そして脳が生存維持のための器官であるならば、人間をどのようにブログラムしたらいいでしようか。スキナーGa naar eind〔註4〕がその種のことを考えているようですが。

 

われわれは人間をブログラムするなんてことはできません。人間は安全を求めますが、まちがった種類の安全をもとめるにすぎないのです。つまり、目先の安全だけです。私の脳はただ目先のことだけのためにつくられていて、長期的な思考には向かないのです。長期的な安全とは、爆弾をつくることではないはずです。人間は、当然築きあげていなければならぬはずの安定した社会を作るには、不向きなのです。地球はもう小さすぎるようになりました。ほんの一部の人たちだけしかその上で生き て行くことができません。そのわけは簡單です。武器の力は千万倍にも增大しました。同時に距離は千倍も減少しました。つまりすでに十億倍の違いがでてきているのです。そこで、われわれは全人類を絶滅することができるようになり、まさにそれをやろうとしているのです。距離を広げようとしてもそうはできません。地球は小さくなりつつあり、武器の力は大きくなりつつあります。武器は今やこの小さな地球にとっては、大きくなりすぎました。しかもそれがごくわずかの政治的策謀家の手中 に握られているのです。

 

しかし彼らだってみんなその使用を恐れているということはありませんか。

 

事故がおこるまでは、ということです。

 

あなたは未来をどのように心に描いていますか。特に子どもたちの未来を。

 

未来はありません。私は、環境のことを論じたくはありません。なぜなら私は専門家ではありませんから。私は化学者です。ただ、ボール.エアリックGa naar eind〔註5〕は私の親友で、波がそれについて書いています。彼によれば、も

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しわれわれが今までと同じようなことを続けていくならば、この惑星の全資源はほどなく枯渴してしまうということです。

 

しかし一部の人は、太陽光線に新しいエネルギー源を求められると考えているようですが。

 

太陽光線ですって。それは正しくありません。エネルギー問題は水素核融合によって解決されます。それによってほとんど無限のエネルギーが得られるでしょう。それは、われわれにエネルギーを与えてはくれます。しかし、金属を与えてくれるわけではありませんし、食物を与えてくれるわけではありません。その上、それは、何をしたらいいかが自分の脳ではわからない、というわれわれがかかえている問題を解決するわけでもありません。あらゆる問題が二つの解をもっています。一つは技術 的な解であり、もうーつは知的なあるいは道徳的な解です。道徳的な解なしには技術的な解は何の価値もありません。今日までのところ、人類は、誤りをおかすことによって、学んできました。それが人類の学び方だったわけです。今や、われわれは誤りを通じて学ぶことはできなくなつたのです。なぜなら、もしわれわれが原子戦争という誤りをおかすとすれば、全人類が絶滅してしまうからです。もはや誤りから学ぶことはできないのです。われわれは、もはや学ぶことなしに、ますます誤りを続 けていくだけのようです。

 

あなたはまったく希望をもってないようにみえますが。

 

まったくそうです、私はあまり希望をもってはいません。もちろん、人類がかならず滅亡するというような考えはばかげていると思います。多分そうはならないでしょう。私にはわかりません。だれにもわからないのです。しかし科学者としてこれまでの趨勢をながめ、また統計をながめてみれば、全地球的次元でものを考えることを学ばない限り人類は絶滅するだろう、といわざるをえません。

 

ところが、それこそがローマ.クラブの提唱していることです。

 

そうです、それはたいへんりっばなことです。しかし、リチャード.ニクソンは同時に何をしていますか。彼は、ベトナムでたった一日に数千ェーカーにも及ぶ耕地を、

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彼らがローマの犂とよんでいる巨大なブルドーザーで破壊するように命令しているのです。彼らは何千エーヵーもの耕地をたった一日で抹消してしまうようなことを、毎日しているのです。ちようどローマ.クラブが、われわれには十分な食糧がない、という計算をしている間に。

 

ニクソンにやめさせるにはどうしたらいいですか。

 

彼を止めることはできません。人々は愚かであり、ニクソンのすることを好んでいるからです。チヤーチルはかつて、デモクラシーはよい制度とはいえないが、それよりよいものもまたない、といったことがあります。今日でもその状況はかわりません。どんな制度でも、もし人々が善ならば、よい制度なのです。われわれはニクソンがやっていることを好み、だからこそ彼を戴いているわけです。

 

あなたはまるで悲観的なのですか。

 

ちよつとした変化ないし分岐点があるようです。現在、世代間のギャップがあります。若い入たちはわれわれのこの世界がばかげていることを明らかに見ぬいております。彼らはどうしたらよいかという計画はもっていませんけれども、この世界を拒否しています。

 

あなたはその点を学生たちの中にみているのですか。

 

学生ではありません。私はその点をヒッビーの中にみているのです。ヒッビーの運動は、世界をそれが無意味だといって、拒否しています。彼らは世界を受け入れることができないのです。もしあなたが正常な脳をもってこの世界に生まれてくれば、あなたはそれを受け入れることができないはずです。彼らはどうすることができるでしようか。それを拒否することだけです、われわれの社会の困難の一つは、老人たちによる高令者支配が行なわれているということです。それに、四十歳をこえると 脳は新しい思想を受け入れることができないというのが一つの法則です。だれもがいうように、老犬に新しい芸をしこむことはできないのです。

 

しかしそれは正しくないのではありませんか。カントは、その処女作を四十歳の時にかきました。

 

そうです。しかし彼はこれらの問題を若い時に考えていたのです。彼は、若かった時に考えていたことを、紙

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の上に書きおろしたにすぎません。考えを変えることはできないのです。私はなお現役の科学者ですが、それは私が若かったころに科学は美しいものだということを習いおぼえたからです。私は科学のために生きてきました。今では科学は有害だということに気づいています。しかし私には仕事をやめることが不可能のょうに思えます。若い時代に私はそういうやり方を身につけてしまったからです。

 

しかしあなたは、あなたのガン研究で害を及ほすことはできないのではありませんか。

 

できますとも。もし私がガン問題をほんとうに解決したと仮定すれば、もしガンをどうすればとめられるかということを知ったとすれば、化学的にガンを発生させることもできることになるのです。そうすれば、たちまちのうちにペンタゴンがその物質を自衛のためと称してトン単位で生産することになるでしょう。乱用されずにすむなどというものはありません。それは、道德的なあるいは倫理的な配慮に依存するものなのですが、われわれの現代の支配者たちはそのような配慮をまったくもちあ わせていないようにみえます。

eind〔註1〕
著書のぅち邦訳のあるものについては巻末の「参考文献」を参照。
eind〔註2〕
セント‘ジェルジ教授は、マサチユーセッツ州ゥッズホールの海洋生物実験所にある筋肉研究所長である。
eind〔註3〕
Interview with Robert. Reinhold, The New York Times, February 20, 1970. ‘Biologist Doubts Man's Survival in a Word Run by ‘Idiot’ Too Old To Change’
eind〔註4〕
対談7〈バラス.スキナ〉参照。
eind〔註5〕
対談13〈ボール.ェァリック〉参照。

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