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‘Seicho no genkai’ o meguru sekai chishikijin 71-nin no shogen (1973)

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Titelpagina van ‘Seicho no genkai’ o meguru sekai chishikijin 71-nin no shogen
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‘Seicho no genkai’ o meguru sekai chishikijin 71-nin no shogen

(1973)–Willem Oltmans–rechtenstatus Auteursrechtelijk beschermd

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63 トール・ヘイエルダール

ノルウェーの探険家トール・ヘイエルダール (Thor Heyerdahi) は一九一四年ノルウニーのラルヴイツクに生まれた。オスロー大学で動物学と地理を学ぶ。一九三七年より三八年にかけてボリネシアへの最初の探険旅行を行う。

一九四七年、ベルー、カラオの伝説的な、インカ帝国以前の太陽王の名を取ってコン・ティキと名づけた筏に乗ってへイェルダールとその一隊は四、二〇〇マイルの大洋を渡り、トゥアモトゥ群島中のラロイア環礁に上陸。これにより、科学者がバルサ材の筏の航海能力をはなはだしく過小評価していたことを証明した。

他に数多くの探険旅行を行ない、へイエルダールは、ラー号探険旅行 (一九六九-七〇) を企てる。ラー号というバビルス船に乗って、大西洋三、二七〇マイルを五十七日間で横断したのである。

トール・ヘイエルダールはまたローマ・クラブの会に積極的に参加している。

 

ラー号航海の結論としてまつ先に言わねばならぬものは何でしょうか。

 

古代人が原始的な型の船で大西洋を渡ることができたのだという証明を終ったと私に言わせたいのでしょうが、私個人としては、もっと大事なことは、実感として、大洋なるものがいかに小さいか、一つの大陸から他の大陸への距離たるや、いかに限られたものであるか、その海水がいかに汚染してしまったか、そういう感じをもったことです。わずか五十七日間の旅の、五十七日中の四十三日まで油の塊が漂流しているのを観察しました。毎日何かしら、ブラスチック製容器だとか、ナイロン製の 袋だとか、あきカン、あきビンといった人類の廃棄物をアフリカからアメリカにいたるあいだ、ずっと見せられたわけです。

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百年前チャレンジャー号が英国ポーツマスから世界最初の科学的航海に出て海洋調査を行なったわけです。百年前のことですよね。それで、今はじゅうぶん資料もあつまり、海洋知識もあつまって、なぜプランクトンが減ってしまつたか説明したり、海を救うための時間がどのくらい残っているか計算したり、そういうことができるようになったのでしょうか。

 

現状はたいへん深刻なものだと思います。目に見える汚染が始まって、何らかの可能性曲線 (ポテンシャル・カーブ) に従っていることは明らかだからです。わずか二十年前、世界の海は澄み切っていた。船尾にプランクトン採集網を曳いて歩き、取り上げれば網のなかには海洋生物だけが採集されていた。今日これをやれば人間の汚染物が集まってしまう。この百年のあいだに科学はたいへんな進歩をしたけれども、海は広くて果てしないものだという中世的概念がいまだに振り切れないでいるのだと思います。われわれ、汚水を海岸から遠くへ運び出して捨てれば、その廃棄物ばいわば世界の果てへ消えてしまうと 思っている。海は果てしなくて始まりも終りもないものと思っている。今日海洋学者はいっしょうけんめいになって、政策決定者のみならず一般の人に対し、海を汚し海の生物を滅ぼすのは自殺に等しいことを知らせています。人類史上最悪の事態がおきてしまうからです。現在の海洋は、いまだに、排出ロ皆無の共同汚水だめになつている。

アメリ力人はすでに原子残滓を巨大な容器に入れて海底に沈めています。原子科学者のラルフ・ラップは海洋中に原子炉をつくれと言っています。そんなことをしたら海はどうなつてしまうでしょう。

 

頭かくして尻かくさず方式というんでしょう。危険で恐しいもので、地上で処理できないとなると何でも海に捨ててしまう。そうすれば見えなくなる。もう無くなったという気がするのです。ある物がそんなに危険なら、それをコントロールできるような場所を見つけるのが当然です。いったん海底に捨ててしまえば、容器がいっ壊れるかもしれず、何がおこるかもしれず、それが拡散しすペてもコントロールする術はないのです。

 

全海底を汚染し海洋生物ぜんぶを殺してしまうわけですね。あなたは地中海に住んでいらっしゃる。お住

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まいからは海もアルプスも見えるわけですね。

 

地中海の状況は極度に危険です。去年億じめて、何日か私は子どもに、きょうは海津に行くな、海水がどうにもヒドイから、と命ぜざるを得ないことになりました。泳げたものじゃありません。わずか四年前には海水がいつも水晶のように澄んでいたのに。もちろん地中海は閉ざされた-ほとんど閉ざされたに等しい-海です。毎年推定二百ないし三百トンの油がこの大きな湖に意図的に捨てられているのです。この油が海面を漂流して地中海の岩壁に打ち当たり、全生物を殺しているのですが、海洋生 物ぜんたいにとって岩壁はこの上なく重要なわけです。海洋生物の大部分はその一生の発達段階のどこかで、卵のときとか、発生初期において君壁を利用するからです。それを有毒物質によって絶滅するとなれば、陸を遠く離れた生物にも致命的な影響を与えるでしょう。

 

一九七二年十一月十三日にロンドンで九十一力国が世界的規模の会議をひらき、海洋にものを捨てるのを抑制する決議をしました。この会議の効果についてどうお考えですか。

 

 

大事なのはこうしたことを取り締まっていくことでしょう。大問題です。多くの人々はいまだに、そんなことを言ったって大して危険はないんだと言って、ものを捨てつづけています。これは教育問題でもありましょう。海洋が思っているよりもずっと小さいんだということを人々に理解させることです。

 

北海でこういう廃物処理が多量に行なわれているのですが、この海底にニューヨーク市のような都会を建設したら、建物の大部分は海面上に顔を出してしまうのだということを知ってくれたらよいのですがねえ。ほんとうにそんなに浅いものなんですよ。疑いの余地もないことでしょう、そんなに浅い海に有毒物質を捨てれば海洋生物に悲惨な影響を与え、それがまた長期間には全人類に後作用をおよぼすってことは。

 

たとえばイギリスの自然環境調会議に所属する海洋環境新研究所は、一九七五年には百三十人ほどの科学者が働いて、フルに活動ずることになっているそうですが、どのようなことを期待されますか。

 

ええ、これはよいことです。ほんとうに大事なのは科学者の口を開かせるだけでなく、一般大衆の目を開かせ

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ることだと思います。まだ間に合うのですが、わずかな時間が残っているだけです。私が強調したいのは、大都会の上空の汚染や湖水河川の汚染に人々は大きな関心をもっていますが、これらの重要性は晦にくらべれば小さい。こういう汚染は風や流れで消えますが、海は終着駅です。海こそは、こうしたものすべてが集積される唯一の場所、できるかぎり迅速に侵入を防がなければならない唯一の場所なのです。侵入を防ぐことにくらべて、一度入ったものを出すことはずっと困難な場所です。

 

あなたが を愛されることは周知ですが、その愛情から見て、ローマ・クラフは海の存続のための職いに役立ち得ると感じられますか。

 

ええ、断乎そう思っています。まず申し上げたいことですが、私はローマ・クラブの仕事を砕氷船にたとえてよいと思うんです。氷のあいだを進行する姿が美しいとか何とか言うんじゃなくて、ほんとうにそれが氷を砕き、もっと便利な旅客船が後続できるようにしているという事実です。科学的には『成長の限界』に追加すべき改良の余地は多いでしょうが、基本的な発見、私たちは道を誤って進んでいる、衝突コースを走っている、こうした曲線をどのように調整してみたところで衝突は時間の 問題だ、という、これはこの研究のもっとも重大な部分です。ですから、現在のままの形でローマ・クラブがこういう問題を解決するだろうとは思わない。思いませんけれども、クラブのメンパーはそれぞれの科学施設を通じ、あるいはそれぞれの政府機関を通じ、というふうにして問題に対する関心を深めさせる役を果たすにちがいありません。一九七三年のバリ近郊ジュイ・アン・ジョサスの年次会議に出席した科学者の何人かが私のスビーチのあと、この問題を取り上げたことを申したい。これ らの人々は現在、科学施設や海洋施設が調査計画に乗り出すよう努めております。私たちはローマ・クラブとともに、何がおこりつつあるのかを研究しようとしています。なぜなら何がおこりつつあるのか、それが現在のところ不明だからです。わかりませんよ、植物性プランクトンを殺したらどうなることか。私たちの呼吸する酸素の五〇パーセントが消滅するだろうという科学者もあります。七〇パーセントだという科学者もあります。私たちが酸素を使い尽してしまうにはまだ百万年はかかるだ ろうなどというひともいます。つまり、いわゆる専門家のあいだで意見が完全に衝突しているわけです。将来

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がどうなるか、ほんとうのところを知るべき時期になっています。うかつに言い出すわけにはいきません、「心配するな、海は広くて果てもない、ものを捨てつづけて何ら差支えなし」などとね。

 

そうした間題はコンピュータを使って研究されましょうか。

 

こうした種類の調査にコンピュータは大いに役立つと思います。

 

じっさい私たちが現在やっていることの結果について私たちがいかに無知であるか、意見がいかに相違するか、ショックですね。遅すぎたということなく、時間内にどれだけの手がいったい打てるものでしょうか。

 

世界人口が七十億とか、百億、二百億なんという数に到る前に、そのずっと前に、人口増加を阻止する諸問題にぶつかると私は思います。その問題の一つが海洋汚染の問題になる可能性はじゅうぶんにある。と申しますのが、今日、世界の食糧供給を計算しますと、まあ、現在以後十年間を調べますと、私どもの想定では、今日八千万トンの魚が取れるわけですが、この後十年して技術的装備が進歩しますと、おそらくその二倍取れるでしょう。これは取る魚の数が無限だと仮定しての謡ですよ。私 の関係している海洋生物の研究では、魚の数が増えたり、現状維持したりすることはなくて、急速に減少していることがわかります。それは魚獲船、魚獲技術のモウレツな進歩のせいだけじゃなくて、申し上げたとおり、汚染問題のためなのです。海洋を滅ぼすようになれば、いつの日か人類は二百億人になる、百億人になる、などと言って、あの人の想定が正しいだろうとか、この人の想定が正しいだろうとか言ってみても仕方がないと思うんです、そんなに人口の増加するわけがないんですからね 。


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