Skiplinks

  • Tekst
  • Verantwoording en downloads
  • Doorverwijzing en noten
Logo DBNL Ga naar de homepage
Logo DBNL

Hoofdmenu

  • Literatuur & taal
    • Auteurs
    • Beschikbare titels
    • Literatuur
    • Taalkunde
    • Collectie Limburg
    • Collectie Friesland
    • Collectie Suriname
    • Collectie Zuid-Afrika
  • Selecties
    • Collectie jeugdliteratuur
    • Basisbibliotheek
    • Tijdschriften/jaarboeken
    • Naslagwerken
    • Collectie e-books
    • Collectie publiek domein
    • Calendarium
    • Atlas
  • Periode
    • Middeleeuwen
    • Periode 1550-1700
    • Achttiende eeuw
    • Negentiende eeuw
    • Twintigste eeuw
    • Eenentwintigste eeuw
Asu no chikyû sedai no tameni (1975)

Informatie terzijde

Titelpagina van Asu no chikyû sedai no tameni
Afbeelding van Asu no chikyû sedai no tameniToon afbeelding van titelpagina van Asu no chikyû sedai no tameni

  • Verantwoording
  • Inhoudsopgave

Downloads

Scans (164.25 MB)

XML (1.27 MB)

tekstbestand






Genre

non-fictie

Subgenre

vertaling


© zie Auteursrecht en gebruiksvoorwaarden.

Asu no chikyû sedai no tameni

(1975)–Willem Oltmans–rechtenstatus Auteursrechtelijk beschermd

Vorige Volgende
[pagina 103]
[p. 103]

12 チヤクラヴアルテイ・V・ナラシムハン

チヤクラヴアルティ・V・ ナラシムハン (chakravarthi V. Naimhan)氏は一九一五年五月二十一日インド南部のスリランガムに生まれた。 彼はマドラス大学で学び、後にオックスフォード大学に留学した。 一九三六年マドラスでインドの文官になった。 一九五〇年ニュー・デリーにあるインド政府に入り農林省や財務省でいくつかの重要なポストを歴任した。 一九五六年バンコクにある ESCAFE (国連アジア経済委員会)の専務理事に任命された。 一九五九年から一九六二年までニュ|ヨークの国連本部で特別政治問題局の次長を務めた。 一九六一年故ダグ・ハマショルド元国 連事務総長は彼を主席顧問に任命し、そのボストはウ・タントの全任期と、クルト・ワルトハイム事務総長の下で一九七三年九月十五日まで続けられた。現在ナラシムハン氏はニューョークの国連本部の諸機関関係調整係りの副事務総長をしている。この対談はそこで行なわれた。

 

国連は世界的組織と称すべきものに最も近いものになってきました。しかし国連の能力や影響力や威信については何か陰気で、悲観的な評価が広がってきたようですね。

 

この陰気さが生じた原因についてのご質問にお答えしますと、私の印象では、第一にそれは主として一般的な期待過重によると思います。第二に、それは主として国連の本質についての一般的誤解によるものでしょう。先ず何よりも、国連は国家間の組織体であることを想起しなければなりません。憲章はメンバー国というより「人民」の名において述べてあるのですが、ニューョーク本部の種々の機関、例えば総会、安全保障理事会等におけるメンバー国の活動は、特にこれらの国の主な国益が危くなる本件が起きた時には、これらの国々が 国連機構を通じて、自らの国益を追求し続けることを示しております。また国連は、メンバー政府、特に直接関係している

[pagina 104]
[p. 104]

メンバー政府が望む場合,または立場と権威を受け容れる用意がある場合においてのみ、それに比例した効果を持つことができます。しかし、長い目でみれば、国連によいことは各メンバー国にとってもよいものだと理解しています。しかし現在の憲章では、メンバー国がこの観点からものをみることは困難のようです。これが問題の一端です。

期待過重に関しては、国連が最初に組織された第二次大戦後の長い期間にさかのぼります。当時、この組織はあらゆる世界問題に応えるものとして考えられていました。実際、そのように機能すれば非常に結構なことでしょうが。しかし充分ご承知のように、われわれは多くの困難に直面しています。先ず何よりも、政治的意志の欠如の問題があります。メンバー国間である程度の経済協力をさせるにも、われわれはメンバー国間の政治的意志を必要とします。実際、世界のいくつかの経済問題はわれわれの政治問題よりも。もっと扱いにくい ものです。これはもちろん、失望を招きます。哲学者である私の友人の一人は、よく、人生における最大の失望は、第一に欲するものを得ることであり、第二に欲するものが得られなぃことでぁる、と言っていたものです。欲するものを得るというのも非常に失望することがあり得るのです。実際 nemesis (応報天罰)の語源は、先ず设初に欲しいものを得,それから、それが欲したものではないことがわかるということです。われわれの場合、国連が人人の期待にそうように行動してこなかったので、人々は失望しています。他方、人々は、例えば去る 一九七三年十月二十二日の西ァジァにおける軍事対決の状態において、超大国は停戦のための方策に関して同意ができただろうというでしょうが、しかしその協定の履行は国連を通じてしかできないものなのです。たとえ両超大国が始末をつけようと思っていても,両国だけではどうすることもできなかったのです。それは国連の斡旋を通じてのみ調整されねばならないのです。実際、事務総長はかつてある婦人が送った「国連に感謝します」という電報をわれわれに読んで聞かせてくれたことがあります。これは近東等での平和維持のように、 制限された作戦について言われたことです。しかし 、われわれの有限の地球、资源の問題、「成長の限界」の問題、汚染の問題、人間環境の問題,人口問題等の問題を含むより大きな問題になると、個人的決定,国家的決定、国際的活動の相互作用があることがわかります。もし世界の各人が十名の子

[pagina 105]
[p. 105]

供を持つことを決めたら、世界の運命はどうなるか想像がつくと思います。他方、もし各人が国家のためや人類全体のためにでなく、全く個人的な理由から子供を二人以上持つことを望ましくないと決めたら、人々は自動的に人口のゼロ成長に到逹することでしよろ。その時には、望ましい未来の計画を立てることがずっと容易にでぎると思います。

環境問題、公害問題、病気と伝染病の問題、食糧と飢餓の問題等は、特に今日のような技術革命の時代においては、あらゆる国境を超えたものであると私は理解しています。昨日は日本、今日はニューョーク、明日はアムステルダムにもどるという、あなたの行動についてみてもわかるように、明らかに世界のテンポはめざましく変わりました。人々は絶えず動いています。いわゆる流通速度は非常に増加し、以前には孤立化できた問題や、また個別的問題として扱われ得たであろうあらゆる問題は、もはや国家レベルのみでは扱うことができ なくなりました。多くの今日の問題はあらゆる国境を超えたものになっており、国境で立ち止まってはいません。われわれはこの問題を処理するため国際的な活動を持たねばなりません。

インディラ・ガンジー夫人〔本書対談1参照〕は私に、例えば人口抑制は上から強制するのではなく、自由選択によって達成されるべきだと強調していました。しかし、どうやって人口抑制は絶対必要であることを周知させ、しかも、急速にそうするには、どうしたらいいのでしょうか。

人口抑制は全ての人々に受け容れられるものではないでしょう。しかし、もしそれが大部分の人に受け容れられるならば、問題は大体解決されます。この問題で全世界共通の万能薬を施すことはとても不可能です。それにもかかわらず、私が国際公務具になって以来の十七年間に、人口問題にかなりの注意が払われてきました。人口の分野で国連が実際になし得てきたことは、全く素晴らしいものです。

私が十七年以上前アジア経済委貝会の役貝になった時、私は特に人口問題を扱う特別委負会を初めて設立しました。当時、ョーロッバ経済委負会の専務理事をしていた同僚のグンナー・ミユルダール氏〔本書第一卷対談35参照〕からこれは国連にとって危険な問題だと警告を受けたことがありました。しかし、私は自分の地域である

[pagina 106]
[p. 106]

ァジアをよく知っていたので、気にしないと答えました。われわれにとって人口問題は重大なものです。私は少なくともわれわれがその問題がどのような規模のものであるかを知ることが絶対に必要だと思いました。人口問題や経済成長を取り巻く複雑な問題は、今までは主として国連が取り組んできました。結局これらの問題を扱うそもそもの最初の段階は、これらの問題に気づくことです。国連が暗国時代 - とあえて申しますが - に主として行なった事業によって、人々は次第にこれらの問題に気づいてきたのです。先ず国連は小さなローソ クに火をつけ、未来にいかなる運命が待ちかまえているかを人々がみえるように光を照らしました。これが先ず最初の段階でした。

われわれは次第に変化を指向するようになってきたのです。例えば、世界保健機構はおよそ十年前まではたいへん保守的な機関でしたし、バンダゥ博士もその点では保守的でしたが、しかし彼もまた後に全く態度を変えました。

 

多くの人の意見は人口問題が第一の問題てあると一致しています。具体的には、国連は今この分野においてはどぅいぅことをなさっていますか。

 

われわれは今、人口問題に対する基金を持っています。それは五年前五百万ドルで出発しました。今日では五千万ドルに逹しており、一年すると一億ドルに到逹しそぅです。

一九七四年八月に、世界人口会議がブヵレストで開かれる予定です。世界的事業計画案が提案され、確実に採択されると思います。この計画は国連が各国に強制することもできなければ、各国がその国民に強制することもできません。そのことはすでにガンジー夫人があなたに非常に適切に指摘したとおりです。しかし、ここにはまだ研究のための広い領域が残っています。二つの研究領域があります。すなわち一つは、なぜある計画は世界の一部では成功するのに、他の部分では採用されないかといぅ点に関するいわゆるオべレーションズ・リ サーチです。われわれはまた他の部分でも受け容れられるブログラムを作成するには何をなすべきかといぅ研究もやります。第二の研究領域ではどの国が家族計画を受け容れているかを検討し、その国民がそれを達成するための道具と必要な手段をわれわれが与えることができるかを研究

[pagina 107]
[p. 107]

します。ここに、私は非常に多くの研究といっそうの努力の余地があると思います。近いうちに、われわれはこの問題の答えを見出すでしょう。その問、人口問題が最も悪化している国では、人口増加率の減少を助けるために既知の方法を用い続けて行かなければなりません。

これは、ほんの一例にすぎませんが、あなたが先ほど言われたように、国連はこの問題を人々に気づかせ、三つのレベル、すなわち国際、国家、個人レベルにおいて処置を搆じる必要のあることを理解させる资任があるでしょう。その時こそ、われわれは世界レべルでと同時に、例えばィンドに限って国家的および個別的レべルで、長期的活動計画を長期にわたって促進することができます。

例えば、われわれはいくつもの国連使節団をィンドに派遣して家族計画案を研究させております。なお、計画案の改善を検討するために討議会も開いてきました。もちろん、国連では、もしどこかの国がこの部門でわれわれの援助を求めていれば、いつでもそれを与える用意ができています。他方、家族計画を国に強制したり、どうすべきだと命令したりするのは国連の目的ではありません。そんなことをするのは非生産的な方法だからです。

問題を「成長の限界」と制限された資源の問題に切リかえるとして、あなたは未来の資源欠乏を考盧に入れた場合、富める国,すなわち地球の貴重な資源を最も大量に使い果たす国々と、開発国の間に衝突が生ずるとお考えではあリませんか。一九七三年の暮れに起きた石油危機は、やがてくる運命の小型版かもしれません。

 

私は、反対に開発途上国が彼等の資源に依存している先進国とその資源を共用するのにたいへんよい機会に出会うだろう、いや出会っていると思います。このことは石油闘争を通してはっきりわかります。しかしながら、私はあなたの質問が示すような型の紛争は結局は起こらないと思います。

 

しかし、貧困で未開発の南半球が、世界の人口の六バーセントしかない米国がわれわれ全部のものであるはずのこの惑星の天然资源の四十バーセントを使い果たしている状況について嫌気がさしてしまうことはごく当然のように思います。ところで、ョーロッバでも同じことが進行しています。

[pagina 108]
[p. 108]

私はこのような型の紛争はおそらく一九世紀および二十世紀の前半だったら可能だったかもしれないとまだ思っています。しかし、二十世紀も三分の二を過ぎた今日でもそれが可能だとは思いません。率直に言って、私はそのような状態がくるのは不可能だと思います。なお、米国でもフランスでも自国の財政的な利益を保護するために侵略して油田を奪い取ることはあり得ないと思います。

 

もし欧米のどの国でも西アジアで行動をとると,ソ連が干渉するだろうということだけからですか。

 

それだけではありません。そのことは別にしても、それは実際的な政策ではありません。ガソリンが全部使い尽くされて失われてしまうと報道している今朝の新聞、ラジオをとつてごらんなさい。これは何を意味しますか。節約して使わねばならぬということを意味しています。これはまた開発途上国は売り値をもっと要求できるし、また要求するだろうということを意味しています。この最後の四分の一世紀の間に、われわれは富める国と貧しい国の問の生活水準の地ならしと、すでにあまりに長期にわたつて人類を苦しめてきた米国 の不平等の縮小とを遂にみることができるでしょう。

その進行過程において、私はきっと先進国が彼等の消費の型をかなり変えなければならないと思っています。そして時が経つと、彼等はたぶんこれはよいことでもあるという結論に逹することでしょう。自動車を僅か一か年使用して捨ててしまうことは決して有利なわけがありません。修理施設を持たずに、米国のように冷蔵庫を修理するよりも捨てた方が安くつくような状態と対決させられることは決して利得にはなりません。これは非常に無駄な方法ですから、人々は、遠からずこのような方法ではうまく行かないことがわかると思 います。資源がますます不足してくるにつれて、資源の消费の型もまた変わってくることでしょう。これは、今までの成長率ばかりでなく、生活水準においても、不公平や格差を是正するためむ開発途上国が有する絶好の機会になると思います。近い将来、富める国も贫しい国も、生活水準が、いい意味でのよい生活が、ずっと保証されるレベルに违することを望みます。よい生活とは多数のテレビ受像機、多数の電話およびその他無数の贅沢品の所有を意味する必要があるのでしょうか。よい生活とは限られた甭の余暇を充分に楽しみ、 まともな生活ができ、そしてそこで

[pagina 109]
[p. 109]

美的および知的な趣味を生かす時問が持てること等を意味します。

これはわれわれアジアに住んでいるものが欧米の先進国へ提供できる重大な教訓です。数年前私のアメリヵ人の友人がィンドにやってきたことを憶えています。彼は非常に慈悲深い人でした。ある日、私に「多くの人が、日向を素足で歩いているのをみて、私の心は彼等への同情で痛みました」と話したことがあります、私は、友よ、あなたは絶好の機会を逃がしましたよ。あなたはィンドにやってきながら、ィンド人が幸福かどうかを知るために彼等の顔をみるかわりに、彼等は靴をはいているかどうかを知るために彼等の足をみてい たわけですね。今あなたがみた人連は、貧困であり、素足で歩くでしょう。しかし、私はそれを正当化するわけではないが、それにもかかわらず彼等は皆幸福な人々です。ここがあなたの側の世界が見落としているところです。それがあなた方と私達の間の大きな違いです。われわれは低い生活水準で満足しています。サムユル・ジョンソンは、かつて、「大きなコッブも小さなコッブも同じようにいっばいにすることができる。」と言ったことがあります。問題は大きなコッブには多入るが、小さなコッブには少量しか入らない、と言 ぅことではないのです。問題はどちらがより満たされているかです。いっばいに満たされた小さいコッブは、それよりも三倍、四倍、六倍も大きいコッブの半分しか満たされていないものよりも、より高い満足水準を表わすことができます。もし、人間が自分の思考の型を自分の消費の型に調整できさえすれば、全てのものが好都合になることがわかるでしよぅ。この資源不足を、われわれの生存と関連する非常に重大な問題へわれわれの態度を変える絶好の機会にするために、経済的にも社会的にも政治手腕を発揮する非常に重要な機 会の一つだと私はみなしています。

(玉城政光)


Vorige Volgende

Footer navigatie

Logo DBNL Logo DBNL

Over DBNL

  • Wat is DBNL?
  • Over ons
  • Selectie- en editieverantwoording

Voor gebruikers

  • Gebruiksvoorwaarden/Terms of Use
  • Informatie voor rechthebbenden
  • Disclaimer
  • Privacy
  • Toegankelijkheid

Contact

  • Contactformulier
  • Veelgestelde vragen
  • Vacatures
Logo DBNL

Partners

Ga naar kb.nl logo KB
Ga naar taalunie.org logo TaalUnie
Ga naar vlaamse-erfgoedbibliotheken.be logo Vlaamse Erfgoedbibliotheken