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Asu no chikyû sedai no tameni (1975)

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Asu no chikyû sedai no tameni

(1975)–Willem Oltmans–rechtenstatus Auteursrechtelijk beschermd

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15 ルイス・エチェべリア・アルバレス

エチェべリア大統領(Luis Echeverria Alavarez)しは一九二二年一月十七日メキシコ市に生まれ、メキシコ大学で法律学を学んだ。大統領は一九四六年メキシコ制度革命党(PRI)委员長の副秘書官となつて、政治家としての道を歩み始めた。一九五一年国民教育省に入り、一九五二年メキシコ海軍の行政総指揮官となる。一九六〇年内務次官、一九六四內務大臣に任命される。大統領は一九六八年十月二日、多数の死傷者を出した学生デモで警察に発砲を命じた時の責任者であると一般に目されている。一九七〇年十二月一日メキシコ大統領に選ばれ、 国家元首となる。

エチェベリア大統領は、一九七四年ォーストリアのザルッブルクで開かれたローマ・クラブ会議に出席、同クラブに対して一九七五年の年次会議をメキシコで開催するよう招請した。

 

チリのサンチァゴで開催された第三回国連貿易開発会議(UNCTAD)の席上で、閣下は人間の行動、特に財政的、経済的側面における人間行動に関して、全地球的な規制公式を見つけ出すべきだとする提言をなされていますね。

 

そうです。一九七一年に開かれた第三回国連贸易開発会議において、われわれがこれまで『諸国家の経済的権利と義務に関する憲章』と呼んできたものについて草案を作成し、承諾を求めようと考えまして、私はメキシコの名の下にその提案をいたしました。会議に出席したほとんどの国がこの提案に同情的でした。こういった憲章の草案を準備するために、三十一か国からなる委員会を設立する決議がなされました。国連は後日この委員会の構成メンバー国の数を四十か国に増やす決議を行なっています。すでにジュネーブ で、一九七四年度の国連秋季総会に提出するために、憲章草案の作成準備会議が幾度

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となく持たれました。この憲韋の基本的な考え方は、富める国と貧しい国の間に、低開発国とすでに発展を開始した国々と、更には、数世紀にわたる科学技術の発逹により、きわめて勢力の大きな先進工業国との間に、適切なバランスをつくり出そうとすることにあるのです。ここで問題になっているのは単に社会的および国際的公正だけではありません。平和もまた問題になっているのです。と言うのは、今日の如く、世界の格差が拡大し危険なものになっている状況下では、この不公正の継続の原因が先ず帰せられるの は、この平和の問題だということが根本原理だからです。

第二に、富める国と貧しい国との問の驚くべきほどの相違は均衡状態を崩壊せしめる原因となっており、それは生活水準の高い国々にも波及しています。現に石油危機の頃がそうであったし、今後もまた、別の基本的な原料の不足が増大して行くような場合には、いつでも同様な事態は起こるものと考えられます。また、均衡状態はィンフレーションによって突如として崩されてしまいます。このィンフレーションは、もはや一国にとどまることはないだけでなく、貧しい資源産出国にも拡大しているのです。

そういうわけですから、今日のように急速に進展しつつある事態に対処するために、世界は早急にその解決策を見つけ出す必要に迫られていると言えます。

国連のヮルトハィム事務総長によりますと、目下ジュネーブにおいて、一九七四年の暮れまでに完成すべく作成されている草案を国連が承諾を与えることは確実です。先に申し上げました基本的な考え方を除くならば、この憲章の具体的な詳細は、もちろん草案作成に携わる委員国にかかっていることですが、その基本的な部分は私が申し上げたとおりです。それは、この草案の基本的な要点です。

他方には、発展途上国の政治的主権を防衛するという問題もあります。海外投資家達の原料資源の入手に示す関心と先進国の社会的・政治的構造に起因する関心とからして、海外投資はィデオロギーや商業宣伝と不可分に結びつき、遂には当の発展途上国の政治に影響を与えて政治的自治を危機にさらしてしまいます。ですから新憲章の原案は、そういう事態に備えて、天然資源の公正な利用、バランスのとれた贸易、技術知識の自由な交換等といったことについて述べています。換言するならば、国際関係上の多くの部面で これまでに多くの論华を巻き

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起こしてきたばかりでなく、しばしば戦争の原因ともなってきたような考え方から、われわれはいち早く脱却すべきであるということなのです。これが新憲章の前提となっていることです。戦争は結局のところ、こういった問題の解決には何ら役に立ってきませんでした。

私は一九七一年にサンチァゴでこの憲章を提案したわけなのですが、その後の二年半の間というもの、ほんの二、三か月前まで決して深刻な事態に直面したことのなかった国やこれまで繁栄を続けてきた国においてさえ、非常に危険で緊迫した空気が幾度となくみられるようになりました。重要なことは、この提案が単にメキシコから単独に出された提案だと受け取られてしまうのではなく、国連に提出される提案なら当然そうなるべきように、多数の国々の支持を受けて提出されたものだと受け取られるべきであるというこ とです。同様に、この憲章が承諾されるまでに尽くしたわれわれの努力も、ある特定の政府や国家がその利益のためになしたものだというふうに受け取られてはなりません。これは国際社会全体の伝統に即してなされているものであり、また国際社会全体にとっての目標であり必要物であるのです。したがってこの憲章のアイデアは結局、たまたまメキシコに生まれたというものではないのです。メキシコは経済的にも軍事的にも強力な国とは言えませんが、そうかといって低開発国でもありません。ほどよく発展を遂げ、あ る程度の影響力を持った国なのです。しかし、われわれは深刻な革命を経験してきており、メキシコ政府が憲章の提案を行なっているのも、まさにその勇敢なメキシコの国民性を示すものであって、われわれはこれらの理由から全国際社会の前にこの提案を提出しているのです。

メキシコが国際政治の面でこれまでにない活動を示している時期に当たる一九七三年に、私は方々の国々を訪問することになります。この訪問を通して私は、なかんずく、この提案が真剣に検討され、早急に承認されるように要請し続けてきました。私達が提案したこの憲章、言いかえるならば国際貿易に関する行動の法典Ga naar margenoot+の背後にある思想の概略は以上のようなものです。

 

閣下の提唱に対する強大国ブロック、例えば北米、欧州、社会主義諸国や日本等からの反応はどうですか。

 

それは非常に興味あるご質問です。例えば、国連で目下審議中のこの提案に対する米国、日本、欧州のいくつ

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かの国々などのいわゆる裕福な先進工業国の反応の中には、なお不確定な面があります。この憲章は、もともと、自国の開発をこれから始めようと考えている国々や、すでに開発は始まっているがその開発速度を速めようとしている国々を保護するための政治的、司法的道具として考えられていたのです。予想されたことではありますが,貧しい国と同じような深刻な問題を経験したことのない大国は、このような計画に対して無頓若をよそおうか,明らかに反対の態度をとっているのです。しかしながら、状況ははるかに 複雑になってきたとはいえ、むしろその結果として、以前よりも希望が持てるようになってきました。当初はこの提案に対して全く関心がありませんでした、あったにしてもそれは、ロマンティックであるかユートビァ的なものであるとしか受け取られていなかったのです。しかし、この提案がなされてから僅か二、三か月のうちにすでに重大な変化が現われ始めました。すなわち弱小国の利害を無視することからくる緊張状態が自国の内部摩擦をかえって助長する原因となっていることに、大同自身が気づき始めたのです。更 に大国は、各国の経済がその相互依存性をますます商めていることと、原料資源 - この生産は增強され得ま - に対する大国の必要とから、よりよく組織された世界体制を好むようになったからです。要するに、技術的、経済的な協力ができるような非常に健康的で前向きな空気が今や存在するようになりました。私は今日第三世界の国々の間でさえも、全く独立して自らが発展できるものとまじめに考えているような国はないと思います。今やどの国も、たとえそれがきわめて小さかったり地球の最果ての地に位置していたりしたとしても、科 学的な研究の成果や現代的な諸々の道具の助けを全く借りないで、一夜の うちに原始的典業経済国から現代的な工業国に移行できると考えているような国はないのです。機械文明が私達人類に果たしている重要さを過大視しないまでも、自国の農業、牧畜、その他の一次産業活動、工業の発展が全て現代的な機械施設によってなされていることは今日よく理解されていることです。全く理屈に合わないことですが、農業国の中には、工業国が過去において通ってきたのと同じような過程を独力で歩むことができると考えていた国がありました。しかし、彼等はまもなくそれが誤まりであることに気がつ いたのです。

どんな基礎的な農産物でも私達の現代文明の開発した多数の機械器具を使用しないではその増産はあり得ない

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ことです・したがって、誰もが相互協力を通して利益を受けるに相遠ないのですから、先進国と後進国との問に介在する偏見を払拭する必要があるのです。近い将来において解決しなければならない問題が未だにたくさんあります。例えば、弱小諸国の主権を尊重する問題 - これらの諸国は、相互協力的な世界の中でますます相互依存を強めるでしょう - 、誰もが自らの教育と芸術的表現が許されるような状況をつくり出して行くために各国の独自の文化的発展と特殊性を尊重するといったような問題などがそうです。なぜなら 、これらの諸文化は、世界の中にあってあらゆる外部的影響を吸収する能力を持ってはいても、全ての国民はそれが一国に統合されていようとまたこれから統合されるところであろうとにかかわらず、やはりその国民性を基礎としたそれなりの独自的発展を遂げて行くことが望ましいからです。

それからもう一つ、人間の多くの活勋に関して超国家的な計画を立てる必要があるという問題があります。このことに関しては、残念なことにほんとうに付随的な僅かな試みがなされてきたにすぎないのです。しかし、最も先見の明ある思想家逹は、全世界的な計画 - 資本主義たると社会主義たるとを問わず、さまざまなイデォロギーを持つ諸国を包括した計画 - の問題については、集団的で十二分な論議の必要性を認めています。

いくつかの問題については、特に最近のことではありますが、その問題の解決に当たって多くの双務的な努力が払われるようになりました。われわれは今日さまざまな国際的関係を持った世界の中で生活しているのですから、科学者や経済学者、社会学者あるいは政治家逹は、よく調整のとれた形で交流や通商ができるよう、超国家的な見地に立って考えて行かなければならなくなるでしよぅ。

 

ローマ・クラブ会長のアウレリオ・ベッチェィ氏〔本書第一卷対談70および本書対談49参照〕は、その動機の一部として、子孫の世代のために、よリよい世界の建設に寄与したいと考えておられるようです。閣下は一九七三年の十月にザルツブルクで開かれたローマ・クラブの会議に出席されていますが、その時の現地新聞で閣下がご子息やお孫さん達に囲まれている写真を拝見しました。私は、閣下がメキシコ大統領として自国の若者達のために何かをなさリたいと思われていることの動機とべッチェィ氏のそれとの 間には、何か類似

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した点があるのではないかと考えているんですが、彼等若者達の将来をどうごらんになっておられますか。

 

未来世代に生きる者は、今日われわれが直面している問題よりもっと深刻な問題を克服して行かなければならないことはまちがいありません。全世界の青少年が抱いている不安と動揺については、これまで完全な調査がなされてきたとは思えません。この問題については - 私の個人的な見解では、これはきわめて皮相に思われるのですが - たまたま次のような説明がなされているだけです(この二、三か月ほど前までは特にこういう議論があゥたのですが、またまた忘れられています)。すなわち、多くの国が自国の開発を振興させ 、行政レベルでも今より多くのチャンスを若者に与えてやるように、その社会構造を変革して行く必要性があるというのです。しかし、人間の精神はわれわれが考える以上にはるかに複雑です。多数の青少年は、この世が不安と動揺に満ち満ちていることをみています。これが要するに社会構造の変化を彼等が求めている理由なのです。こういうことが、無秩序や暴動の原因だと考えられてきました。これらの騒擾は、時には正当化できないものもありはしますが、私の個人的な見解で言えば、誰にとっても意義な生活が送れ 、そのために必要なかなりの確実性というものが、未来世界に欠けているという事実からきているものだと考えます。

人は誰しも自分が家庭の大黒柱であるならば、当然そのことを考えると思います。アウレリオ・ペッチェィ氏の言われていることはこの点でも正しいのです。あなたの質問に直接的な関係はないのですが、ここで申し上げておきたいことがあります。それは、べッチェィ氏は、例えばザルッブルク会議の準備をされたこと一つとっても、立派なお仕事をしてくれたということです。ローマ、クラブがその活動方針と目標とをかなり急いで変更して会議の最後を飾ることができたのも、彼の全才能と技術とを最後の二、三日のう ちに集中的に駆使できたからです。

ご質問にもどりましょう。われわれは多くの国々が各各分かち持っている社会現象をつぶさに観察する必要があります。われわれは多年にわたってそうしてきました。ですから、絶えず一定の速度で開発が進んで行く世の中で、多数の若者達が自分の幼少時から感じていた不安と動揺がこの社会の中でますます高まりつつあること

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を感じていると想像することはそうむずかしいことではありません。

このような不安と動揺は経済、家庭生活、都市生活や絶えず変化し険悪化する多くの国際問題などに、現われてきます。その結果、若者達、なかんずくその中のィンテリ逹は、自分逹の未来に安全と保障はあり得ないのだという感情を持つようになります。

若者逹が感ずる多くの不安の理由についてはこれが一番よい説明の仕方だと思います。それはまた、彼等が求め、彼等が用いる誤まった手段や非現実的な問題解決の仕方をも説明するものです。そのいくつかの問題解決は、自滅というぎりぎりの線をとることもあるのです。したがって、私は誰もが各自の義務は果たさなければならないと思います。大人とて現代社会の中で生活して行くことに失望しているわけですから、協調した努力が払われなければなりません。これが求められなければならない笟要な発展です。政府の 指導者逹はもちろんのこと世界全体がひとまとめとなって、この深刻な危機的な時期を通過しつつある現代社会の中で、よりよい生活を築きあげて行くための努力と、問題解決をはかって行くための助け合いとをして行かなければならないと信じて疑いません。

(東江 優)

margenoot+
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