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Asu no chikyû sedai no tameni (1975)

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Asu no chikyû sedai no tameni

(1975)–Willem Oltmans–rechtenstatus Auteursrechtelijk beschermd

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32 リ・クアン・ユー

リ・クァン・ユー(Lee Kuan Yew)首相は、ー九ニ三年九月十六日シンガポールに生まれた。同地のラフルズ・ヵレッジで学び、後、ヶンブリッジ大学へ留学、ー九四九 法律学科を第三位優等で卒業した。法律事務所を開いた後、一九五ニ年ゾンガボールの労働組合の願問弁褰士となった。一九五四年人民行動党を創股し国際社会主に参加した。その後党懈記長となる。一九五九年にゾンガボールの首相となった。首相の率いる党は、一九六三年、一九六八年、一九七ニ年の三回の総選挙で勝利をおさめた。ィンタビューは政治問題以 外のものに限定し、国内事情には触れなかった。政治的反対者の弾圧、新聞の検閲、その他の民主政治に逆行するシンガボールの事態想が明らかになるのは"この場にふさわしからざるものと感じられるからである。

 

シンガポールは、ー個の頭脳中心、最初の世界都市に変わyつつあると言つてもいいようですね。

いやあ、それは少し誉め過ぎだと思います。しかし私 逹はますます、それにふさわしい交易の中味を巷租しつ つあります。例えば域内で売られた機械類のァフター・ケア、コンピユータのソフトゥェアやハードゥェアの修理、それに銀行業務などです。これは、必然的に、先進国の全ての中心との連結をつくらねばならないということを意味します。これは、今日の早い交通と通信が新しい経済環境を生み出したょうな新しい種類の経済的状況ですが、ここでは、われわれはかつて十九世紀に一度演じたょうな近代的な 役割を演じることができるということです。

 

そうですね。別の雪い方をしますと、あなた方がアジアのこの底部に建設しつつある都市はニ十ー世紀型 都市であって、ちょうどチューリッ匕が特に金融センターとしてスィスに一種独特の魅力を与えていると同

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じような構想を追求するつもリでおられるようにみえますね。金融セン夕ーとしては、あなたの国は、私の知るところではィンドネシアにさえ投资しているようですが。

わが国をチユーリッヒと同じように考えるのは、あまりに楽観論だと思います。実際にはチューリッヒの一定の特質を発展させることができるにすぎません。しかし 私達は、チユーリッヒよりも、むしろ、チユ一リッヒに はない機能を持つロッテルダムになることにむしろ閲心 があるのです。今まで常時ィンドネシアとマレーシアに投資してきました。それは私逹の伝統的役割であり、それは相互依存的な世界が不断に発展しているー過程だと 考えているからなのです。ところで、ョーロッバ、アメ リヵ、日本でもよい のですが、西側の先進国での生活水準が向上してきますと、労働集約的な製品は海外の工場で生産するように送り出されるようになってきます。このことは、先進国から発展途上国への橘渡しに私達が一 役買っていることを意味しているわけです。発展途上国 には、ヨーロッパ、アメリヵ、日本に比べて低货金の労 锄カが#當にあるからです。もちろん環境汚染の問題もありますが、そういぅわけで、こちらでは公害対策费用も少なくて済むのです。

 

オランダ大使から聞いたKなんですが、あなたは一 九七ニ年十月に、たいへん興味ある演脱をなさったよ うですね。それによリまナと、マレーシアやィンドネ シアのような東南アジアの国々は、後三十年間は、狭置な民族主義でやって行く余裕はないだろうということで、つまり、あなたがお勧めになるところでは、先ず大いに多国籍企篥に活動させておいて、後三十年も 経てば、よくスカルノ大統領が言っていたように、 ‘satu negara satu bangsa’ (ー国家一国民族)という 話も持ち出せるようになる、という趣旨ではなかった かと思 いますが。

まあ、道はニつあります。ーつは東南アジアの国々が、急速な開発を望む場合で、その時には最も簡単な方法としては、ョーロッパ、アメリヵ、日本ではすでに労働集約的過ぎるものとなった技術を輪入して行くことで す。もうーつの場合は、中華人民共和国がやっているよぅに、毛沢東思想に指導された、根本渚原理に基づいて全てのことを実行するのと同じ轍を踏むことです。しか

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し、中国も、今では外国の機械や技術を取り入れるよぅになっています。もちろん中国人と言えども、毛沢東思想のみによって生産性の向上をはかることはできず、や はり外来の機械に縝らなければならないのです。

 

しかし、三十年後には、発展途上国が、多国箱企業 に、例えばマレーシアやインドネシアといった国を支配するのを許してしまい、しかも自国のオリジナルな 性格が部分的に破壞されてしまっていた、つまリ、自分達のアイデンティテーを失ぅことになっていた、といった事態を予想はなさいませんか。

しかし、ロ本は二十年間も多国箱企茱の活動を許していましたが、ー国民としての独自性や特質までも失つて いるとは思えません。日本人はもともと独特な社会的工トスと社会構造を有していましたから、工業化をも、多 国箱企業をも乗り超えたのです。

 

日本は例外だと思います。ところで、あなたの演説から推察しますと、日本人 - あなたは日本人を産業 と経済の発電機と呼んでおられますが - 、その日本 人が一番で、二番がアメリカ、ヨーロッパは最後に位すると考えていられるという印象を受けます。あな たは、ョーロッパ諸国に向かって、なぜそんなに落ちぶれたのか、冒険精神はどこに行ってしまったのか、どうしてそんなに遅れたのか、諸君は首尾よくここにこれたのだし、実際投资もし、大きな仕事もしたのて はないか、と言って励ましているように思われま す、この印象は誤まっておリましょうか。

そのとおりです。技術面をみてみますと、ョーロッパ は、おそらく宇宙技術や軍事技術と結合した特殊産菜を別にすれば。アメリカと同じほど進んでいます。飛行機 生産においてさえ、中・短距離用航空機についてそうです。コンビユータではまだアメリカにはかなわないでしょう。EECは、自己を地中海沿岸とアフリカに限定しようという考えを持っていますが、私はそれは内向的な考え。たと思います。確かに、それだけでも北アメリカやスカンジナビア諸国からアフリ力までの世界の全ての気候帯を贸易協定によって結 合しています。しかし、それでもまだ視野は小さ過ぎると思います。

おそらくョーロッパがシンガポールと伝統的に結んで いる絆を復活することはできます。なぜなら、シンガボ

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ール国民は、日本やアメリヵの大量の資本投入を目の当たりにしていますから、第三の投入を歓迎すると思いま す。バランスを取る上からも、それは必要なのです。

 

ところで、最逋な経済成長をどの程度とらえておら れるでしょうか。私のみるところ、あなたの国は経済 成長率が十五パーセン卜にも逢しているようですが。国民ー人当たリの所得でも、日本に次いでアジアで第二位で、ー、五〇〇米ドルないしそれを少し超えています。

この数字は切り下げ後の米ドルの計算でしょう。

 

その点はそうとしましょう。しかし、度開発の心配はお持ちになっていませんか。その点こそローマ・クラブがコンビユー夕などを使用して研究しようとして いることです。われわれは成長し過ぎてはいないでしょうか。

私の考えでは、枢要な問題は、人口增加をどうチェックするかということです。もし人ロ增加をくい止めなければ、急速に危機的な資源不足に直面することになります。もし人口をゼロ成長にし得るとしても、最先進国にとゥてさえなお正の経済成長が可能です。どうしてかと 言いますと、一人一票制の選挙があるので、ョー口ッパ、アメリヵ、日本のいかなる政府と言えども成長をストップさせるわけには行かないからです。今は不可能です。ですから成長を今後も維統することでしょう。選举 民だって、 生活の向上を 強く求めているのですから。この調子で、成長を統けて行くものと思います。私に言わ せれば、決定的な要因は人口です。結局、人口成長をコントロールできさえすれば。後の問題は何とかなると思 います。

 

そしてシンガポールでは人口は問題にならない......

問題は人口です。それを抑制する必要があります。

 

シンガポールでさえも、そうなのですか。

もちろんそうです。それを規制せずしては、国民生活の質の向上は望めません。不可能でしょう。

あなたの国は、すでに十万人の外国人労働者を導入していますね。聞くところによリますと、五十万人もの外国人労働者が必要だとのことのようですが。

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それは一時的現象です。しばらくしますと、多くの労働集約的産業は、国外に去ると思います。周辺諸国の政治情努が安定してきますと、そのよぅな企業は減ってきますから、導入した外国人労脚者も自分連の国へ帰って 行くと思います。今のところは、わが国の政治の安定と行政能力のゆえに、企業や労働者に基地を提供している にすぎません。

 

しかし、この苦難の時代に - タィでは問題が起こっていますーシンガポールを眺めますと、あなたが カナダで行なわれた演説が興味深く想い起こされます。その演説では、タンザニアのジュリウス・ニエレレ大統領が、強大国の行動を革を蹌み溃して歩く象に罾えた話が引用されています。この話につけ加えてあ なたは、巨象達が戯れ合。ても草はやはリ被害を受けることになるのに、彼等が互いに求愛し合いでもしようものならそれこそ命取りだという気がした、とおっしゃっています。首いかえれば、周辺の政治的 動向を眺めた場合、シンガポールの生存はどういうことに左 右されるとお考えなのてしょうか。

そうした問題は、われわれが常に抱えている問題のー部です。米ソ間には緊張緩和がみられます。しかし、この緊張緩和に加えて、第三世界 - ここにョーロッパも含めていいと思いま - では競争が激しくなっています。中ソ間はまだ緊張緩和はありません。だから、これは完全な緊張緩和とは言えません。しかるに、中国はアジアの一部ですから、そう容易に手を引くことはないでしょう。ソ連もこの頃は。非常に活発になっていて。や はり简琳には手を引かないでしょう、この両国が手を引こうとする理由はありません。日 本人はすでにわれわれの生活の一事灾です。それゆえ、一方では日本が、他方で はソ連が。そして、もうーつの要素として中国が。それ ぞれ自己の利害を持って張り合っていますから、一定の過渡期の後には一毪の四極バランスができあがるでしょう、このパランスの中では、中国の国境から離れれば離れるほど前進のためのパートナーを選択する自由は、だ んだん拡大されるようになっているものと、私は绍んで います。

 

すると、周辺の政治情勢は未だ安心するまでには行 っていないとお考えなわけですね。

いかなる国も安閑としてはおられません。純粋に政治

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的観点から申しますと、私は例えばフィンランドよりは選択の自由は持っていると思います。例えば、私はEECとの協定に調印はしましたが、誰か不平の鼻を嗚らしていないかと後ろを盗みみる必要もありません。また、フィンランド政府のようにEECとの協定に調印できるようになるまでに十八か月も待たなければならなかった、などということは私にはありません。

 

あなたは、柽済成畏と人ロ抑制とのパランスをとって行くことの可能性については楽観的でしょうか。

発展途上国の指導者連の多くや人民の間には、思考を妨げるものがあるようです。 ー方では、先進国が世界の資源を余りに大量に消费していることに対する憤りの感情があります。他方では、発展途上国では余りにすさまじい勢いで人口が增加しているので、生まれてくる多くの人間に食べさせるのにさえ充分な資源もありません。何とかして指導者達が早くこの問題に気づいたら、今度はそれを住民に知らしめなければなりません。つまり、もし彼等が更に生活水準の向上を望むのであれば、また住みよい環境をつくり たいのであれば、ただちに、あるいはできる限り早急に、人口をチェックしなければならないことを知らせなければなりません。しかし残念 ながら、指導者連の考え方は、まだまだそこまでは行っていません。このことを認識させるにはまだ時間がかかります、その点では私は悲観的です。

 

あなたはローマ・クラブの仕事、つまリ、将来の世界をコン卜ロールして行くために、人々の意識と知斑を啓発するためにいろいろと努力していることをご存 知でしょうか。

知っております。MITの研究をあらまし読んで知っております。ィギリスの『生活のための設計図Ga naar margenoot+』も読みました。英国の理想的人口は千五百万人でなくて三千万人であるべきですが、そう言ってしまえば明瞭に責任が問われる形になると思います。理想を表明することとそれを実現することとは別問題です。この两者は明らかに別のものだということです。先進国に対しては、人口をゼロかマィナスに抑制して経済成長も規制してもらうのが理想です。そうすれば、発展途上国は先進国に追いつく 暇ができるでしょう。しかし、それは人問の振舞い方ではありません。それは諸国家の振舞い方でもありません。そうすると、依然として、资源の不公正な配分が

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存在することになります。先進国がますます効率的な組級を拡大して行くのに反して、発展途上国は人口抑制問題で効果を上げられないということになるからです。その結果は、過剰人口を抱えた第三世界の大部分は、自然に、破局へ向かつて行くことになるでしょう。これは全くどうも悲観的な見通しではあります。

(中村哲雄)

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